投稿者: かおり

  • 選択性緘黙の人の周りにいる方へ|当事者として、お願いしたいこと

    この記事は、選択性緘黙の当事者である私が、自分の経験をもとに、周りの方にお願いしたいことをまとめたものです。人によって、話せる場面や話せない場面は違います。ここに書いたことが、すべての人に当てはまるわけではありません。個別の関わり方は、本人や専門家に確認してください。

    選択性緘黙の人の周りにいる方へ|当事者として、お願いしたいこと

    知っておいてほしいこと

    選択性緘黙は、家など安心できる場面では話せるのに、学校など特定の場面で声が出なくなる状態のことです。私の場合は、次のようなことがありました。

    • 話したくないわけではない:話したいのに、声が出なかった
    • 話せないことと、分からないことは違う:聞いて、考えて、感じていた
    • 外からは表情が乏しく見えることがある:でも、何も感じていないわけではない
    • 一度声が出たからといって、いつでも同じように話せるわけではない

    私の体験は、話したいのに、声が出なかった|選択性緘黙の体験に詳しく書いています。

    声をかけるときにお願いしたいこと

    言ってはいけないことではなく、傷つきやすい言葉

    私が実際に言われて傷ついた言葉には、「生きてるか死んでるかわからない」「能面のようだ」、そして「あなたが喋らないから悪い」がありました。話せないことを、本人の責任にされるのは、とてもつらいことでした。詳しくは、「生きてるか死んでるかわからない」と言われた中学3年の頃に書いています。

    連絡の方法を選べるようにしてほしい

    電話や対面で話すことが難しくても、LINEやメール、メモなど、文字なら伝えられる人もいます。連絡手段を選べるようにしてもらえると、とても助かります。私の使い分けは、話すのが苦手な私の連絡手段の使い分けにまとめました。

    専門的な情報を知りたいときは

    選択性緘黙の専門団体(かんもくネットなど)や、医療機関、学校の相談窓口などに、支援の方法が紹介されています。子どもの関わり方に迷うときは、一人で判断せず、専門家に相談してください。

    当事者の方へ

    もし読んでくださっているあなたが当事者なら、あなたが話したくなかったわけではないと、私は伝えたいです。同じ体験をしている人がいることを知って、私は涙が出ました。あなたも、ひとりではありません。


    この記事を書いた人
    かおり。選択性緘黙とASDの当事者です。プロフィールはこちら

    この記事は私個人の体験をまとめたもので、医療上の助言ではありません。体調が心配なときは、医療機関や専門の相談窓口に相談してください。詳しくは免責事項をご覧ください。

  • 話すのが苦手な人のための相談先の探し方|電話以外の方法もあります

    つらいことがあっても、「話せないから相談できない」と思って、一人で抱え込んでしまうことがあります。私もそうでした。この記事では、私が使ってきた相談先と、公的な相談先の探し方をまとめます。私は専門家ではありません。相談先の最新の情報は、必ず公式サイトで確認してください。

    話すのが苦手な人のための相談先の探し方|電話以外の方法もあります

    まず、相談先にはいくつか種類があります

    • 主治医・かかりつけの医療機関:体調や治療、薬のことはここ。精神科、心療内科、かかりつけ医など。
    • 訪問看護:自宅に看護師さんが来てくれるサービス。診察で伝えきれなかったことを話せることもあります。
    • 公的な相談窓口:国や自治体が運営している相談先。保健所、精神保健福祉センター、発達障害者支援センターなど。
    • 専門団体・情報サイト:その病気や特性についての情報や、相談先を紹介しているサイト。
    • 当事者会:同じ立場の人が集まる場。私も発達障害の当事者会に行くようになりました。
    • 身近な人:家族、パートナー、信頼できる友人など。

    私の使い分け

    私は、医学的なこと、治療についての相談は主治医にします。診察で話しきれなかったことは、訪問看護師さんに話します。それ以外の気持ちや日常の困りごとは、夫に聞いてもらっています。相談する相手によって話す内容を少し分けるようになってから、気持ちが少し楽になりました。詳しくは、助けてほしいのに、「助けて」と言えなくなった理由に書いています。

    電話以外の方法を探す

    直接話すことが難しい人にとっては、電話以外の相談方法があるかどうかが大切です。

    • 相談窓口のサイトで、「チャット」「メール」「SNS」などの相談方法があるか確認する
    • 厚生労働省の「まもろうよ こころ」のサイトでは、電話のほか、SNSなどの文字で相談できる窓口が探せます
    • 自治体の保健所や精神保健福祉センターでは、窓口の案内が載っています。まず問い合わせフォームやメールで聞いてみる方法もあります

    窓口によって、受付時間や相談方法、対象は異なります。必ず公式サイトで最新の情報を確認してください。

    テーマ別・調べる先の例

    • 摂食障害:摂食障害情報ポータルサイト(国立精神・神経医療研究センター)
    • 発達障害(ASDなど):発達障害情報・支援センター、お住まいの地域の発達障害者支援センター
    • 選択性緘黙:かんもくネットなどの専門団体
    • こころの不調全般:厚生労働省「まもろうよ こころ」、お住まいの地域の保健所・精神保健福祉センター

    相談するときのコツ(私の場合)

    • 話す前に、書いておく(要点を3つくらい)
    • 「話すのが苦手なので、メモを見ながら話してもいいですか」と最初に伝える
    • 一度で全部話そうとしない
    • 合わないと感じたら、別の窓口や先生を探してもいい

    緊急のとき

    命の危険を感じるとき、今すぐ助けが必要なときは、ためらわずに110番や119番に連絡してください。身近な人に、そばにいてもらうことも大切です。

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    かおり。選択性緘黙とASDの当事者です。プロフィールはこちら

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  • 診察で話せない人のための診察メモの書き方|そのまま使えるテンプレート付き

    診察室で「どうですか?」と聞かれて、何をどこまで話せばいいのか分からなくなる。私は大人になってから、そんな経験をしてきました。この記事では、私が先生に提案してもらって続けてきた「紙に書いて持っていく方法」を、誰でも使えるテンプレートにまとめます。診断や治療の助言ではなく、あくまで私の経験からの工夫です。

    診察で話せない人のための診察メモの書き方|そのまま使えるテンプレート付き

    私が紙に書いて持っていくようになった理由

    先生から質問されても、何を話せばいいのか、どこまで話せばいいのか、何を大事なこととして伝えればいいのか分かりませんでした。そんな私に、先生が「あらかじめ紙に書いて持ってきてみたらどうですか」と提案してくれました。それから、自分の状態や気持ちを紙に書いて、診察のときに先生へ渡すようになりました。その方法は何年も続きました。口でうまく説明することは難しくても、紙に書くことなら少し伝えやすかったからです。

    私の体験は、病院で何を話せばいいのか分からなかったに詳しく書いています。

    診察メモのテンプレート

    次の項目を、そのままコピーして使ってください。全部を書く必要はありません。書けるところだけで大丈夫です。

    • 今いちばん困っていること(1〜2行)
    • 前回の診察から変わったこと(よくなったこと/悪くなったこと)
    • 眠れているか、食べられているか(「眠れている」「あまり食べられない」など短くてかまいません)
    • 薬について気になること(飲み忘れ、体調の変化など)
    • 先生に聞きたいこと(聞きたい順に番号をつける)
    • 今日、話せなかったときのために、伝えたいこと

    書き方の例(イメージです)

    次は、書き方のイメージを示すための例です。私の実際のメモではありません。

    今いちばん困っていること:夜になると不安が強くなって、眠れない日が増えました。
    前回から変わったこと:食欲は変わりません。
    聞きたいこと:①眠れないとき、薬を使ってもいいですか? ②この不安はいつまで続きますか?

    診察でのメモの使い方

    • 診察室に入ったら、最初に「話すのが苦手なので、メモを渡してもいいですか」と一言伝える(それも難しければ、黙って渡してもかまいません)
    • 先生が読んでいる間は、待っていて大丈夫です
    • 診察後に、先生に言われたことを、短くメモしておく
    • 次回に向けて、書ききれなかったことを足しておく

    「他に何かありますか?」に困ったとき

    診察の最後に、「他に何かありますか?」と聞かれることがあります。そんなときも、メモの「聞きたいこと」を見ながら答えられます。話したいことが何もなかったわけではなく、その場で選んで、順番をつけて、言葉にすることが難しいだけだったのだと、私は思っています。

    話しやすい先生・病院を探すことも大切

    私は病院を変えてから、以前より話しやすくなりました。話を急がせず、こちらの話を聞いてくれる先生だと、安心します。もし今の診察で話しづらさが続くなら、そのことを先生に相談したり、病院を変えたりすることも、選択肢のひとつだと思います。また、訪問看護など、診察以外に話せる場所があると、診察で伝えきれなかったことを話せることもあります。

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  • 話すのが苦手な私の連絡手段の使い分け|電話・LINE・ネット予約

    私は、その場で話すことが苦手です。電話は特に苦手で、顔が見えない相手に、聞いて、考えて、すぐ返すことが難しいと感じてきました。この記事では、そんな私が今、場面ごとに使っている連絡の手段を整理します。すべて私自身が続けている方法で、効果は人によって違うと思います。

    話すのが苦手な私の連絡手段の使い分け|電話・LINE・ネット予約

    場面別・私の使い分け

    予約をするとき

    美容院の予約は、電話ではなくネットからしています。自分のペースで内容を確認しながら予約できるので、私にはその方が楽です。昔は電話で予約することができず、母に頼んでいたこともありました。詳しくは、美容院でうまく希望を伝えるためにしていることに書いています。

    電話をかけなければならないとき

    どうしても電話が必要なときは、伝えたい要件を先にメモしてからかけます。何を話せばいいのかをあらかじめ書いておくと、電話中に分からなくなってしまうことが少し減ります。くわしくは、電話が苦手だったに書いています。

    友達や知り合いと連絡をとるとき

    連絡をとるときは、わざわざ電話をするより、LINEなど文字でやり取りすることがあります。文字なら、自分のペースで考えて返せます。約束をするときも、前日に文字で確認しておくと安心です。

    病院の診察のとき

    診察で話したいことは、あらかじめメモして、それを見ながら話します。以前は、自分の状態や気持ちを紙に書いて、診察のときに先生へ渡していました。詳しくは、診察で話せない人のための診察メモの書き方にまとめました。

    買い物のとき

    店員さんに声をかけられたときは、「大丈夫です。ありがとうございます」と短く返します。試着のときも、「試着してもいいですか?」と一言だけにしています。詳しくは、買い物は好き。でも店員さんに声をかけるのは緊張するに書いています。

    つらいことがあったとき

    つらいことがあったときは、まず自分しか見ない日記に書き出します。書いているうちに気持ちが少し整理されて、「これなら誰かに話してみようかな」と思えることがあります。そのうえで、医学的なことは主治医に、日常の困りごとは夫に聞いてもらっています。

    使い分けの考え方

    私が大事にしているのは、次の3つです。

    • 電話を使わなくてもできることは、電話を使わない
    • 話す前に、書いて整理する
    • 自分が使いやすい方法を選んでもいい、と考える

    昔は「電話できなければいけない」「話せなければいけない」と思っていました。でも今は、話すことだけが気持ちを伝える方法ではないと思えるようになって、少し楽になりました。

    周りの人にお願いしたいこと

    電話や対面が苦手な人に連絡をするときは、LINEやメールなど、文字でも連絡できる方法を用意してもらえるとありがたいです。「電話で話せない=連絡する気がない」ではない、と知ってもらえたら、うれしいです。

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  • 買い物は好き。でも店員さんに声をかけるのは緊張する

    私は買い物が好きです。でも、お店で店員さんに声をかけられたり、自分から話しかけたりすることには、今でも緊張します。この記事では、そんな私が買い物のときにしている工夫を書きます。同じように、買い物は好きだけれど接客が苦手という方の、ひとつの参考になればうれしいです。

    買い物の場面を描いた記事のイメージ画像

    目的を決めてから行くと安心する

    買い物に行くときは、だいたい何を買うか目的を決めてから行くようにしています。「今日はこれを買う」とある程度決めておくと、お店の中でも何を見ればいいのか迷いにくくなります。何を探すか分かっている方が、店内でも動きやすいからです。

    ウインドウショッピングも好き

    一方で、ウインドウショッピングも好きです。特に買う予定がなくても、服や雑貨を見ながら歩くのは楽しいです。その中で自分の好みに合うものを偶然見つけると、「来てよかった」と思います。

    店員さんに声をかけられるとドキッとする

    お店に入って店員さんから声をかけられると、ドキッとすることがあります。私はまず、自分のペースでゆっくり見たいです。必要なときはこちらから聞きたいと思っていても、先に声をかけられると少し緊張してしまいます。

    最近は、「大丈夫です。ありがとうございます」と短く返して、そのまま見続けることもできるようになってきました。長く話そうとせず、決まった一言を用意しておくと、返しやすくなります。

    試着するときは少し緊張する

    服を見ていて「これを着てみたい」と思うことがあります。でも、試着するときに店員さんへ声をかけるのは、今でも少し緊張します。「試着してもいいですか?」と短く声をかけるだけでも、自分から話しかけることには緊張します。それでも、気になる服があるときは、思い切って声をかけるようにしています。

    一緒に行ける人がいると安心する

    買い物は一人でもできますが、「一緒に行ける友達がいたらいいな」と思うこともあります。でも、そういう相手を見つけるのは簡単ではありません。今は、たまに夫と一緒に買い物に行っています。服を見ながら「これ、似合うかな?」と聞けると、自分だけでは迷うときに少し安心します。

    気に入っても、買わないこともある

    ウインドウショッピングをしていると、「これ、いいな」と思うものを見つけることがあります。でも、気に入ったからといって、いつも買うわけではありません。値段を見たり、「本当に必要かな」と考えたりして、迷った末に買わないこともあります。今は節約もしなければと思っているので、欲しいと思っても一度考えるようにしています。

    買わなかったときは少し残念に思うこともありますが、「今日は見るだけでも楽しかった」と思えることもあります。

    買い物が緊張する人への、私の小さな工夫

    これは私の場合ですが、続けている工夫をまとめます。

    • 行く前に、買うもの(または見たいもの)を決めておく
    • 声をかけられたときの一言を、あらかじめ決めておく(「大丈夫です。ありがとうございます」)
    • 試着のときも、短い一言だけにする(「試着してもいいですか?」)
    • 迷うときは、一緒に行ける人の意見を聞く
    • 買わない日があっても、「見るだけで楽しかった」と考える

    自分のペースで楽しめればいい

    私は今でも、店員さんに声をかけられたり、自分から話しかけたりすることに緊張します。でも、だからといって買い物が嫌いなわけではありません。緊張する場面があっても、自分のペースで楽しめればいい。今はそう思っています。

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  • 気づかないうちに食べられなくなっていた|摂食障害で入院するまで

    この記事は、私自身の体験を書いたものです。医療情報や診断の代わりにはなりません。食べることがつらい状態や、体重が減り続けている状態が続くときは、早めに医療機関に相談してください。相談先は記事の最後にまとめています。

    摂食障害で入院するまでを振り返る記事のイメージ画像

    学生の頃から、体重のことは気にしていました

    学生の頃から、体重のことは気にしていました。家にいる間に体重が増えた時期もありましたが、運動や食事の内容を調整して、元に戻していました。

    その頃の私は、自分で調整できているつもりでした。

    デイケアに通い始めてから、少しずつ体重が減っていった

    精神科のデイケアに通うようになってからは、以前ほど体重を気にしなくなっていました。それなのに、なぜか少しずつ体重が減るようになっていきました。

    その頃は、彼氏ができて気持ちが高揚していた時期でもありました。楽しい気持ちの方が大きくて、食べることまで気が回っていなかったのかもしれません。

    おにぎり1個が食べられなくなっていった

    最初は、自分でも「食べられなくなっている」とは思っていませんでした。でも、お昼におにぎり1個を食べることさえ難しくなっていきました。

    「これはちょっとおかしいんじゃないかな」と思ったのは、その頃です。

    家では、自分では食べているつもりでいました。でも今振り返ると、実際には十分に食べられていなかったのだと思います。

    体重が減っても、「危ない」とは思わなかった

    体重計にのるたびに、体重は少しずつ減っていきました。「ちょっとおかしいのかな」と思うことはあっても、「これは危ない」とは思いませんでした。

    デイケアでも、「今何キロなの? 大丈夫?」と声をかけられることがありました。周りから見れば心配になる状態だったのだと思います。でも、そのときの私は、そこまで気にしていませんでした。

    身体もまだ動いていました。だから、「私は大丈夫」という感覚がありました。

    点滴を受けて、ようやく「何かおかしい」と思った

    食べられない状態が続き、病院で点滴を受けるようになりました。このときになって初めて、「やっぱり何かおかしいのかな」と思うようになりました。

    それでも、自分の状態がどれくらい深刻なのかまでは、分かっていませんでした。やがて、ふらふらするようになりました。

    「本当に入院しなきゃいけないの?」

    そして、入院することになりました。

    入院が決まっても、私は「本当に入院しなきゃいけないの?」と思っていました。体は弱っていたのに、精神的には比較的元気な方で、入院するほどの状態だという実感があまりなかったのです。

    入院食が多すぎるように見えた

    入院してからも、食事を見て「量が多すぎる」と思っていました。今振り返ると、特別多い食事ではなく、普通の量だったのだと思います。でも当時の私には、とても食べきれる量には見えませんでした。

    全部食べることは難しかったので、「せめて半分は食べよう」と思って、頑張って食べるようにしていました。

    入院してからは、点滴ではなく、栄養を補う飲み物のエンシュアを飲んでいました。食事を十分にとることが難しい中で、それを飲みながら過ごしていました。それでも、普通の食事を食べることは簡単ではありませんでした。

    今振り返ると、私の場合に当てはまっていたこと

    これは誰にでも当てはまるサインではなく、あくまで私の場合です。

    • 家では食べているつもりでも、実際には十分に食べられていなかった
    • 体重が減っても、「危ない」とは思わなかった
    • 身体が動いていて、気持ちも比較的元気だったので、深刻さに気づけなかった
    • 周りの人の声かけを、そのときは重く受け止められなかった
    • 点滴や入院が必要な状態になっても、「そこまでではない」と感じていた

    自分では大丈夫だと思っていても、体は大丈夫ではなかった

    自分では大丈夫だと思っていても、体は大丈夫ではありませんでした。当時のことを振り返ると、そのことを強く感じます。

    今でも、ときどき「また、あの頃のような気持ちになるかもしれない」と思うことがあります。そう考えると怖くなることもあります。だからこそ、あの頃のことを忘れずに、自分の状態を見ていくことも大切だと思っています。

    読んでくださっている方へ

    食べることがつらい状態が続くときは、早めに医療機関に相談してください。精神科や心療内科、かかりつけの医師などが相談先になります。

    私のように、自分では「大丈夫」と思っている人もいると思います。周りの方が心配して声をかけてくれたときは、「そういう見え方をしているのかもしれない」と、一度立ち止まってみることも大切だと、今の私は思います。

    相談先の例

    • 摂食障害情報ポータルサイト(国立精神・神経医療研究センター)
    • 厚生労働省「まもろうよ こころ」
    • お住まいの地域の保健所・精神保健福祉センター

    最新の窓口は、それぞれの公式サイトで確認してください。

    続きは、退院してから少しずつ食べられるようになった|摂食障害からの回復の途中でに書いています。


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  • 美容院でうまく希望を伝えるためにしていること|会話が苦手な私の工夫

    この記事は、私自身の体験を書いたものです。美容院での会話が苦手な方の、ひとつの参考になればと思って書きました。

    美容院での伝え方を書いた記事のイメージ画像

    美容院でのやり取りが、あまり得意ではありません

    私は、美容院でのやり取りがあまり得意ではありません。

    昔は、美容院の予約を電話ですることも難しく、母に頼んでいたこともありました。今は、予約はネットからするようにしています。自分のペースで内容を確認しながら予約できるので、その方が私には楽です。電話が苦手な理由については、電話が苦手だったに書いています。

    行く前に、伝えたいことを整理しておく

    美容院に行く前には、何を伝えるかを、頭の中である程度整理しておきます。たとえば今なら、次のような感じです。

    • 色は明るめで
    • 前髪は伸びた分くらい切ってほしい
    • 今は髪を伸ばしているので、長さは整えるくらいで

    その場で急に考えるより、先に決めておいた方が話しやすいです。

    髪型は、写真を見せると伝えやすい

    今はネットにも、いろいろな髪型の写真があります。自分の中にイメージがあっても、それを言葉だけで説明するのは難しいことがあります。

    そんなときは、写真を見せて「こんなふうにしたいです」と伝える方が、分かりやすいと思います。言葉だけで全部説明しなくても、写真を使えば希望を伝えやすくなります。

    髪の色は、見本を見ながら決める

    髪の色も、言葉だけで説明するのは難しいです。「明るめ」と言っても、どのくらいの明るさなのかを、うまく表せないことがあります。

    なので、髪の色は見本を見ながら決めています。目で見ながら選べる方が、自分の希望を伝えやすいです。

    分からないときは、逆に聞いてみる

    美容院では、「髪の量はどうしますか?」と聞かれることがあります。以前なら、どう答えればいいのか分からず、困っていたと思います。

    でも今は、「少なくした方がいいですか?」と、逆に聞くこともできるようになりました。自分だけで全部決めなくても、分からないことは相手に聞いて、一緒に決めてもいい。そう思えるようになってから、美容院でのやり取りも、少し楽になりました。

    会話は、できるだけ少なくしている

    美容院では、会話のやり取りも最小限にしています。

    予約するときに、「楽しく過ごしたい」「静かに過ごしたい」というようなアンケートがあり、私は「静かに過ごしたい」を選んでいます。こういう選択肢があると、自分から説明しなくても希望を伝えられるので、助かります。

    答えやすい質問なら、答えられる

    シャンプーをしてもらうときに聞かれる質問は、比較的答えやすいです。短く答えられる質問なら、その場でも返しやすいからです。

    私の場合は、何でも話せないというより、質問の内容や答え方によって、話しやすさが違います。

    美容院に行く前のチェックリスト

    私のやり方をまとめると、次のとおりです。

    • 予約はネットでする(電話が苦手な場合)
    • 予約のときに、会話の希望(静かに過ごしたいなど)を選べるか確認する
    • 行く前に、色・長さ・前髪など、伝えたいことを3つくらい決めておく
    • 髪型の写真を、スマートフォンに用意しておく
    • 色は、見本を見ながら決める
    • 分からないことは、「どうしたらいいですか?」と聞いてみる

    自分が伝えやすい方法を使えばいい

    今は、ネット予約を使ったり、事前に希望を整理したり、写真や見本を使ったりしています。分からないことがあれば、逆に質問することもできるようになりました。

    無理に会話を増やさなくても、自分が伝えやすい方法を使えばいい。そう思えるようになってから、美容院に行くことも、以前より少し楽になりました。

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  • 今の子はいいなと思う|相談できる場所が増えた時代

    今の子はいいな、と思うことがあります。私が子どもの頃は、悩みがあっても、どこに相談すればいいのか分かりませんでした。誰かに相談したいと思っても、その方法が分からない。そもそも、人に自分の気持ちを話すこと自体が難しかったです。

    相談できる場所について書いた記事のイメージ画像

    今はいろいろな相談先がある

    今は、昔よりも相談できる場所が見つけやすくなったと感じます。ショッピングモールのトイレの個室にも、「悩みがあればここへ」という相談先の案内が貼ってあることがあります。相談したいと思えば、親を通さなくても、ネットで相談できる場所もあります。そういうものを見ると、「昔の私にも、こういう情報があったらよかったのにな」と思います。

    高校にはカウンセラー室があったけれど

    高校の頃には、「カウンセラー室」と呼ばれる場所がありました。でも、そこに専門のカウンセラーがいるわけではありませんでした。今思えば、保健室の先生に相談するという方法もあったのかもしれません。

    でも当時の私は、話したくても言葉が出ませんでした。どう説明すればいいのかも分かりませんでした。だから、相談できる場所のようなものがあっても、私にとっては実際に相談することが難しかったのだと思います。

    今は話を聞いてくれる人がいる

    今は、主治医や訪問看護師さん、夫に話を聞いてもらっています。昔の私は、悩みがあっても一人で抱え込むことが多かったです。でも今は、話を聞いてもらえる相手がいます。

    なかでも夫には、とても感謝しています。生活の中で私が苦手なことや、うまくできないことがあると、その部分をカバーしてくれます。昔は「自分で何とかしなければいけない」と思うことが多かったけれど、今は少しずつ、「一人で全部やらなくてもいい」と思えるようになりました。

    発達障害の当事者会にも行くようになった

    最近は、発達障害の当事者会にも行くようになりました。昔の私だったら、自分からそういう場所に行くことは難しかったと思います。でも今は、少しずつ人とのつながりを持てるようになってきました。相談できる人や場所も、少しずつ増えています。

    話すことが難しい人には、別の方法もある

    私のように、人に直接話すことが難しい人もいると思います。相談したい気持ちはあっても、いざ人を前にすると言葉が出ないことがあります。

    でも今は、直接話すことだけが相談する方法ではありません。ネットを使った相談など、文字で気持ちを伝えられる方法もあります。私が子どもの頃にも、こういう方法があると知っていたら、少し違っていたかもしれません。「話せないから相談できない」と、一人で抱え込まなくてもいい方法が増えていることは、いいことだと思います。

    相談先の探し方は、話すのが苦手な人のための相談先の探し方にまとめました。

    少しずつ変わってきている

    昔は、悩みがあっても一人で抱え込むしかないと思っていました。でも今は、主治医がいる。訪問看護師さんがいる。夫がいる。当事者会という場所もある。昔と比べると、私の周りには頼れる人や場所が増えました。

    一人で全部抱えなくてもいい。苦手なことは助けてもらってもいい。

    そう思えるようになってきたことは、私にとって大きな変化です。私は今も、少しずつ変わってきています。

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  • 嫌だったことが頭から離れなかった|何度も思い出して眠れなかった私

    嫌がらせをされたことや、傷つくことを言われたことを、私は何度も思い出していました。その場が終われば終わり、というわけではありませんでした。家に帰ってからも、夜になってからも、頭の中で何度もぐるぐるしていました。

    嫌な記憶が頭から離れなかった記事のイメージ画像

    「どうしてあんなことをされたんだろう」「どうして誰も助けてくれなかったんだろう」と考え始めると、なかなか止まりませんでした。夜になっても頭から離れず、眠れなくなることもありました。

    思い出して涙が出ることもあった

    嫌だったことを思い出しているうちに、涙が出ることもありました。でも、妹に気づかれないようにしていました。泣いているところを見られないようにすることも、私には大変でした。

    つらい気持ちはある。でも、それを人に見せることもできない。だから、ますます一人で抱え込んでいたのだと思います。

    高校では靴を隠されることがあった

    高校では、靴を隠されることがありました。誰がやったのか、大体の見当はついていました。でも、相手を追及することはできませんでした。靴がなかなか見つからないときは、本当にどうしようもありませんでした。結局、ひとりで探すしかありませんでした。困っていても、誰も助けてはくれませんでした。

    靴を探しながら、「なんで私は、こんな目に合わなきゃいけないの?」と思っていました。何も悪いことをしていないのに、どうしてこんなことをされるのか。そのことが、とても悔しくて、つらかったです。

    体育の時間には体育用の靴がなくなった

    体育の時間に、体育用の靴がなくなっていたこともありました。本当は誰かに「一緒に探してほしい」と言いたかったです。でも、その一言が言えませんでした。誰かに頼ることもできず、ひとりで探すしかありませんでした。

    「この人かもしれない」と思う相手がいることもありました。でも、確かめることも、問い詰めることもできませんでした。

    先生に言おうか迷った

    靴を隠されたとき、先生に言おうかと悩みました。でも、「言ったところで、どうにかなるものでもない」と思っていました。それだけではなく、「どうせ今までと同じで、見て見ぬふりをするんだろう」とも思っていました。だから、結局先生には言えませんでした。困っていても、自分で何とかするしかない。そんな気持ちになっていました。

    嫌だったことは、そのあとも残った

    嫌だった出来事は、その場だけで終わりませんでした。家に帰ってからも思い出す。夜になっても思い出す。何度も何度も、頭の中をぐるぐる回っていました。そのたびにつらくなり、眠れなくなることもありました。

    出来事そのものも苦しかった。でも、そのあと何度も思い出してしまうことも、とてもしんどかったです。 今振り返っても、あの頃は一人で抱え込むことが多かったのだと思います。

    同じような経験をしている方へ

    つらい記憶が何度も浮かんできて眠れない日が続くときは、一人で抱え込まず、医療機関や相談窓口に話してみてください。「話せるようになってから」でなくても、文字で伝えられる方法もあります。相談先の探し方は、話すのが苦手な人のための相談先の探し方にまとめました。

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  • 学校に行きたくない本当の理由を言えなかった|親に本音を話せなかった私

    今振り返ると、「なんで私は、あそこまでして学校に行っていたんだろう」と思うことがあります。学校では嫌なこともありました。つらいこともありました。それでも、私は学校に行っていました。その理由のひとつには、「休んだら親に怒られるのが怖い」という気持ちがあったのだと思います。

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    「学校に行きたくない」と言ったことがあった

    専門学校の頃、一度「学校に行きたくない」と言ったことがありました。すると、「なんで?」と聞かれました。

    本当は、「友達がいないから楽しくない」と言いたかったです。でも、その本音を言うことができませんでした。もしそう言えば、「喋れないお前が悪い」と言われるのが分かっていたからです。だから私は、「勉強が嫌だから」と答えました。すると、「なら働きんさい」と言われました。

    本当に言いたかったことは別にあった

    私が本当に伝えたかったのは、勉強が嫌だということではありませんでした。友達がいないこと。学校にいても楽しくないこと。人の輪の中に入れないこと。そういうことがつらかったのだと思います。

    でも、それを言えばまた自分のせいにされる。そう思うと、本当の気持ちを言うことができませんでした。

    子どもの頃から、本音を分かってもらえなかった

    今振り返ると、こういう関係は専門学校の頃に始まったものではありませんでした。幼稚園の頃から、嫌だったことや困っていたことを話しても、気持ちの奥まで分かってもらえたという感覚はあまりありませんでした。私が言った言葉の表面だけを受け取られて、その奥にある気持ちまでは気づいてもらえない。そんなことが多かったように思います。

    今でも、表面だけの関係だと感じることがある

    この関係は、今まで大きく変わっていないように感じます。話はする。必要なことはやり取りする。私は今でも、「相変わらず、表面だけの関係だな」と感じることがあります。

    本当の気持ちを言えなかった私と、その気持ちに気づいてもらえなかった関係。今振り返ると、私はずっと、そんな中にいたのだと思います。

    同じような経験をした方へ

    家族に本音を言えなかった経験は、人によって形が違うと思います。もし同じように、言いたいことを飲み込んできた人がいたら、それは「あなたの伝え方が悪かった」からとは限らない、と私は思います。家族以外にも、主治医や訪問看護師さん、相談窓口など、話を聞いてくれる場所があります。

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    この記事を書いた人
    かおり。選択性緘黙とASDの当事者です。プロフィールはこちら

    この記事は私個人の体験をまとめたもので、医療上の助言ではありません。体調が心配なときは、医療機関や専門の相談窓口に相談してください。詳しくは免責事項をご覧ください。