私は三姉妹でした。何かが三色あるときは、妹たちが先に選び、私は最後になることが多かったです。自分で「これがいい」と選ぶというより、残ったものを受け取ることが多く、子どもの頃は自分で選ぶ余地があまりありませんでした。

学校で「どっちがいい?」と聞かれると困った
学校では、「どっちがいい?」と聞かれることがありました。そんなとき、私はとても困りました。どちらを選べばいいのか分からない。どちらが自分に合っているのかも分からない。すぐには決められず、迷って、悩んでしまいました。周りの子は自然に選んでいるように見えるのに、私はなかなか決められない。そのことも、私にとっては苦しいことでした。
大人になっても、選ぶことは難しかった
大人になってから、病院でも自分で選ぶ場面がありました。最初は、「どれを選んだらいいのか分からない」という状態でした。でも、それがすぐに変わったわけではありません。一年くらいかけて、少しずつ、「これにしようかな」と思えるようになっていきました。
それでも、その気持ちを口に出して伝えることはできませんでした。自分の中では答えが少しずつ見えてきている。でも、それを相手に伝えるところで止まってしまう。私にとっては、選ぶことと、それを言葉にして伝えることは別の難しさだったのだと思います。
今は夫に聞かれると答えられる
でも今は、夫に「何がいい?」「どっちがいい?」と聞かれたら、ちゃんと答えることができます。それは、今の夫だから安心して答えられるのだと思います。何かを選んでも、変に思われない。自分の希望を言っても大丈夫。そう思える相手だから、私は自分の気持ちを言葉にできます。
昔の私は、自分で選ぶことも、その気持ちを相手に伝えることも難しかったです。でも今は、安心できる相手になら、自分の希望を言葉にできます。私にとっては、「選べるようになったこと」だけではなく、「安心して自分の希望を伝えられる相手がいること」も、大きな変化です。
今は、自分の気持ちを少しずつ選べるようになった
昔は、「どっちがいい?」と聞かれると、どう答えればいいのか分からなくなることがありました。相手がどう思うかを気にしすぎて、自分が本当はどちらを選びたいのか分からなくなることもありました。でも今は、少しずつ、「私はこっちがいい」と、自分の気持ちで決められるようになってきました。
それは、たぶん夫の存在も大きいと思います。夫と一緒に過ごす中で、自分の希望を言っても大丈夫だと思えることが増えました。今では、前よりも素直な気持ちで選べるようになってきています。
聞く側の人にお願いしたいこと
私の場合ですが、次のようにしてもらえると選びやすいです。
- 選択肢は2つくらいに絞って聞いてもらえると答えやすい
- 答えを急がずに、待ってもらえると安心する
- どちらを選んでも責めない、と伝えてもらえるとうれしい
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この記事を書いた人
かおり。選択性緘黙とASDの当事者です。プロフィールはこちら
この記事は私個人の体験をまとめたもので、医療上の助言ではありません。体調が心配なときは、医療機関や専門の相談窓口に相談してください。詳しくは免責事項をご覧ください。