電話が苦手だった|聞くことも、かけることも難しかった私

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この記事は、私自身の体験を書いたものです。電話が苦手な方の、ひとつの参考になればと思って書きました。

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電話が苦手な理由

私は昔から、電話がとても苦手でした。顔が見えない相手と、その場で言葉を返さなければならないことが、とても難しかったです。

  • 何を言えばいいのか分からなくなる
  • 聞き取れなかったらどうしようと思う
  • 次に何を返せばいいのか分からない

電話には、そういう不安がいつもありました。

中学生の頃、連絡網の電話がしんどかった

中学生の頃、クラスの連絡網で電話がかかってくることがありました。電話に出て、内容を聞き取り、そのあと次の相手に電話をしなければなりません。私には、それがとても大きな負担でした。

まず、かかってきた電話の内容を、ちゃんと聞き取らなければならない。そして、その内容を間違えずに、次の人へ伝えなければならない。受けるだけでも緊張するのに、そのあと自分から電話をかけなければならない。連絡網の電話は、私にとってとてもつらいものでした。

台本を全部覚えたのに、本番では声が出なかった

専門学校では、電話対応の練習がありました。私は不安だったので、家で台本を全部覚えました。これだけ覚えておけば大丈夫。そう思っていました。

でも、本番になって電話を持った瞬間、覚えていたことが頭から消えてしまいました。何を言えばいいのか分からなくなり、声を出すこともできませんでした。家では覚えていたのに。練習もしていたのに。本番になるとできない。そのことが、とてもつらかったです。

美容院の予約も、自分ではできなかった

美容院に行くときも、電話で予約することができませんでした。「予約をお願いします」と言うことが、難しかったからです。そのため、母に頼んで予約してもらっていました。周りの人にとっては簡単な電話でも、私にはとても高いハードルでした。

話す内容が分かっていても、電話ではできなかった

今振り返ると、私は電話で何を話すのか、全く分かっていなかったわけではありません。台本を覚えていたこともありました。美容院の予約でも、何を伝えればいいのかは分かっていました。

それでも、電話になるとできませんでした。電話を持った瞬間に緊張して、頭が真っ白になる。言葉が出てこなくなる。

私にとって電話は、ただ「話せばいい」ものではありませんでした。聞くこと、考えること、すぐに返すことを同時にしなければならないことが、とても難しかったのだと思います。

電話を少し楽にするために、私がしていること

今でも電話は苦手ですが、以前より少しでも楽にできるように工夫しています。

  • 伝えたい要件を、先にメモしてから電話する:何を話せばいいのかをあらかじめ書いておくと、電話中に分からなくなってしまうことが少し減ります。
  • 電話を使わなくてもできることは、電話を使わない:たとえば、美容院の予約は、今ではネットからしています。
  • 連絡は、LINEなどの文字ですることもある:文字なら、自分のペースで考えて返せます。

昔は「電話できなければいけない」と思っていました。でも今は、自分が使いやすい方法を選んでもいいと思えるようになりました。

電話が苦手でも、できる手段を選んでいい

電話が苦手なことにも、自分なりの理由があったのだと、今は思っています。できない自分を見て、「どうしてこんなこともできないんだろう」と思ったこともありました。でも、電話がうまくできないことと、その人の価値は関係ありません。

電話以外の手段が用意されている場面は、少しずつ増えています。使える手段を使いながら、無理のない形で、人とのやり取りを続けていけたらと思っています。

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この記事を書いた人
かおり。選択性緘黙とASDの当事者です。プロフィールはこちら

この記事は私個人の体験をまとめたもので、医療上の助言ではありません。体調が心配なときは、医療機関や専門の相談窓口に相談してください。詳しくは免責事項をご覧ください。