この記事は、私自身の体験を書いたものです。医療情報や診断の代わりにはなりません。食べることがつらい状態が続くときは、早めに医療機関に相談してください。入院までのことは、気づかないうちに食べられなくなっていた|摂食障害で入院するまでに書いています。

退院しても、すぐには元のように食べられなかった
入院してから、体重が少し増えたところで退院することができました。
でも、退院したからといって、すぐに元のように食べられるようになったわけではありません。それでも、少しずつ食べる量が増えていきました。それに合わせて、体重も少しずつ戻っていきました。
家では食べられても、外食は大変だった
家では少しずつ食べられるようになっていましたが、外食になると大変でした。
お店で出てくる一人前の量を見ると、「こんなに食べるの?」と思うことがありました。普通の一人前でも、私には多く感じました。全部食べることは、なかなかしんどかったです。
入院中に出された食事も、当時の私には多く見えました。今振り返ると、そのときも普通の量だったのだと思います。量の感じ方が、自分の中でずれていたのだと思います。
少しずつ、食べられる量は戻っていった
急にではなく、時間をかけて少しずつ、食べられる量は増えていきました。体重も少しずつ戻りました。
当時の私にとって、食べられるようになることも、体重が増えることも、簡単なことではありませんでした。それでも、時間をかけながら、少しずつ変わっていきました。
回復の進み方は、人によって違うと思います。私の場合は、「急に変わる」のではなく「気づいたら少し変わっていた」という感じでした。
体重計にのる癖は、今でも残っている
食べる量や体重は戻ってきましたが、今でも残っていることがあります。そのひとつが、体重計にのる癖です。
学生の頃から体重を気にしていたこともあって、今でも体重を確認する習慣が残っています。
今でも、カロリーを気にすることがある
食べたいものがあっても、できるだけカロリーの低いものを選ぶことがあります。本当は別のものが食べたいと思っていても、数字を見て、低い方を選んでしまうことがあります。
カロリーの高いものを食べることには、ほかの人より罪悪感を持っているのかもしれません。
こうした癖や考え方は、退院して食べられるようになったあとも、なくなったわけではありませんでした。
回復しても、残っているものがある
退院して、少しずつ食べられるようになった。体重も戻ってきた。でも、それですべてが元通りになったわけではありませんでした。
回復したからといって、全部がなくなるわけではない。
私は今、そんなものを抱えながら生活しています。そして、ときどき「また、あの頃のような気持ちになるかもしれない」と思って、怖くなることもあります。だから、自分の状態を見ていくことを、忘れないようにしています。
周りの人に知っておいてもらえたら、と思うこと
これはあくまで私の場合ですが、次のように思っています。
- 退院して食べられるようになっても、外食や量に不安が残る人がいる
- 「もう治ったよね」と言われると、残っているしんどさを言い出しにくくなることがある
- 食事の量や体重について、あれこれ言われるより、「今日は食べられた?」くらいの声かけの方が、受け取りやすい人もいるかもしれない
人によって感じ方は違うので、本人に「どう声をかけてほしいか」を聞いてみるのも、ひとつの方法だと思います。
読んでくださっている方へ
食べることや体重のことで、つらさが続いているときは、一人で抱えずに、医療機関に相談してください。回復の途中で不安になったときも、主治医に相談してよいと思います。
相談先の例
- 摂食障害情報ポータルサイト(国立精神・神経医療研究センター)
- 厚生労働省「まもろうよ こころ」
- お住まいの地域の保健所・精神保健福祉センター
最新の窓口は、それぞれの公式サイトで確認してください。
この記事を書いた人
かおり。選択性緘黙とASDの当事者です。プロフィールはこちら
この記事は私個人の体験をまとめたもので、医療上の助言ではありません。体調が心配なときは、医療機関や専門の相談窓口に相談してください。詳しくは免責事項をご覧ください。